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栗栖聖(東京大学)

概要

気候変動影響及び適応策に関する新しい科学的情報を創出するというプロジェクト全体目標の中で、これまで十分な評価がなされてこなかった「国民の生活の質」を対象に気候変動の影響予測と適応策の評価を示すことが本研究の最終目標である。特に各地域における人々の生活の質がどのような要素により構成され、それが気候変動によりどのような影響を受けるのか、を明らかにするとともに、生活の質を保つための適応策を検討・評価していく。

図. 研究概念図

目標

  • 各地域における生活の質がどのような要素から構成されるかその全体像を明らかにする
  • 特に基盤となるインフラ・地域産業への気候変動の影響予測と適応策の評価を示す
  • 気候変動が生活の質に与える影響を予測し、様々な適応策の効果を評価する

研究対象と計画

  • 各地域における気候変動影響および適応の現状評価
  • 各地域住民を対象とした生活の質を構成する各要素への選好調査
  • 気候変動が生活の質に与える影響を記述するモデルの構築
  • モデルに基づく気候変動影響の評価および適応策の検討と評価

想定している適応策

  • 季節行事の見直し(開催時期等)
  • 観光資源保全に向けた取り組みや新たな観光資源の発掘
  • グリーンインフラの導入
  • 暑熱対策、感染症媒介動物への対策
  • 地域産業継続に向けた新たな取り組み