栗栖 聖

Kiyo Kurisu

テーマリーダー

東京大学/大学院工学系研究科 都市工学専攻

日本やアジア太平洋地域の国々を対象に気候変動の影響や適応策の研究を行ってきた。本プロジェクトでは、プロジェクトリーダーとテーマ1リーダーを務め、2025年の気候変動影響評価に向けて研究全体の枠組みや気候及び社会経済シナリオの整備、統計的な影響予測や適応評価手法の開発を目指す。専門は、地球環境工学、海岸工学。

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概要

気候変動影響及び適応策に関する新しい科学的情報を創出するというプロジェクト全体目標の中で、これまで十分な評価がなされてこなかった「国民の生活の質」を対象に、生活の質およびその基盤となるインフラ・地域産業への気候変動の影響予測と適応策の評価を示すことが本研究の最終目標である。都市生活・国民生活の質が気候変動によりどのように影響を受けるかを明らかにする。基盤インフラ、建築物、土地利用、交通・輸送システム、健康、地域産業を対象として、生活の質を担保するのに重要度の高い項目について、将来の気候変動が及ぼす影響を評価するためのデータを網羅的に収集するとともに、気候変動の影響を予測する手法を構築し、将来気候シナリオのもとでの影響を多面的に評価する。また、それぞれの項目について、適応策シナリオを検討・構築した上で、各シナリオの効果を定量化する。

研究フレームワーク

目標

  • 日本における基盤インフラ、建築物、土地利用、交通・輸送システム、地域産業を対象とした気候変動による将来影響予測手法の開発と、将来の各地域における生活の質(QoL)の気候変動による影響評価を実施し、QoLを維持、向上させる有効な適応策の検討と評価を行う。