横木 裕宗

Hiromune Yokoki

テーマリーダー

茨城大学/大学院理工学研究科 都市システム工学領域

沿岸域における気候変動、特に海面上昇に対する影響評価と適応策の研究に興味を持っている。本プロジェクトでは、全国沿岸域および河川流域における気候変動に起因する自然災害の影響とそれらへの適応について経済的な観点も含めた総合的評価を目指す。専門は海岸環境工学。

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概要

本テーマでは、流域および沿岸域における気候変動による水災害の影響予測と将来の社会動態の変化を含めた総合的な予測手法の開発や高度化、適応評価を行う。影響予測ではテーマ1が用意する共通シナリオ(気候シナリオ及び社会経済シナリオ)などを活用して、海面上昇・高潮、河川・内水氾濫による浸水の影響を予測する。また、渇水に伴う水需要・供給への影響予測を行う。浸水影響予測では、物理的な浸水範囲のみならず被害額を推計する。渇水影響予測では、農業・工業・飲料用水の確保にかかる経済評価を行う。適応評価では、様々な適応オプションの提示を目標とするとともに、適応費用・適応効果の経済評価も目指す。マクロ経済への影響評価手法はテーマ5と連携して開発するが、サブテーマ間でも連携して直接的な経済評価を実施する。

研究枠組

目標

  • 自然災害・水資源分野を対象とした気候変動による影響予測手法の開発・高度化と将来の社会動態の変化を含めた物理的影響と直接被害の予測(可能な限り1㎞メッシュ単位)
  • 自然災害・水資源分野における気候変動影響の地域性の把握と項目毎の脆弱な地域の抽出
  • 自然災害・水資源分野におけるハードおよびソフトを含めた総合的な適応策の効果の定量化
  • 被害額や適応策の費用などに基づく経済評価