長谷川 利拡

Toshihiro Hasegawa

テーマリーダー

農研機構/農業環境研究部門

大気CO2濃度上昇や温暖化が作物に及ぼす影響を開放系大気CO2増加(FACE)実験や作物モデルを用いて評価してきました。現在は、農業分野の適応技術の効果の定量的評価を進めています。IPCC第2作業部会第6次評価報告書では食料関係の章(5章)の統括執筆 責任者。専門は作物生理学。

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概要

農作物、畜産、林業、水産業を対象に、各品目で将来影響を予測するためのデータを収集し、将来の影響を予測するためのモデルや手法を新規に開発、あるいは既存の手法やモデルを高度化する。新規開発あるいは既存のものを高度化した影響予測モデルを用い、プロジェクト全体の共通シナリオ(気候シナリオ及び社会経済シナリオ)のもとで将来影響を予測する。また、各品目について適応オプションを整理し、実現性の高い適応策の効果を定量化する。将来の影響予測と適応策の効果の評価は、市町村レベルの政策に反映し得るよう2次メッシュよりも高い空間解像度で行い、可能な限り、被害額や適応策のコストなど経済評価を含める。2年目には、既存のモデルがあるなど研究が進んでいる品目で全国影響予測の試行を、4年目には全品目で全国影響予測を実施し、最終年度には結果の解釈を含めて社会への情報発信を行う。

同じフレームワークで網羅的に影響・適応の全国評価

目標

農作物、畜産、林業、水産業を対象に、気候変動の将来影響を予測するためのデータを収集し、将来影響を予測する手法を開発あるいは高度化し、プロジェクト全体の共通シナリオのもとで高解像度の将来影響予測を行う。また、各品目の適応オプションの効果を定量化するとともに、可能な限り、被害額や適応策のコストなど経済評価を含める。