第3回 S-18セミナーを開催しました:今後の我が国の沿岸分野における気候変動対応 ーアンケート調査とブルーカーボンー(開催報告)
S-18研究プロジェクトでは、一般の皆様も交えて広く気候変動問題を考えることを目的にシリーズでS-18セミナーを開催しております。第3回目となる今回は、港湾空港技術研究所の桑江朝比呂氏をお招きし、沿岸分野における気候変動対応についてお話いただきます。どなたでもご参加頂けますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。下記、参加申し込みよりご登録いただくと参加方法(Zoomミーティング)をご案内いたします。
◆ 開催日時
2021年8月31日(火) 10:30 – 11:40 (最大延長11:50まで)
◆ タイトル
今後の我が国の沿岸分野における気候変動対応:アンケート調査とブルーカーボン
◆ 講 師
桑江 朝比呂氏(港湾空港技術研究所 沿岸環境研究領域 沿岸環境研究グループ グループ長)
◆ 概 要
本セミナーでは、今後の我が国の沿岸分野における気候変動対応で取り組むべき課題に関する意識調査、浅海生態系における年間二酸化炭素吸収量の全国推計の結果を中心に、沿岸域における気候変動研究についてご紹介いただきます。
◆ 問い合わせ先
S-18プロジェクト事務局(茨城大学水戸駅南サテライト)
電話番号:029-297-3152 / E-mail:info@s-18ccap.jp
◆ 報 告
大学・研究機関・企業・自治体・官公庁など各面からの出席を頂きました。セミナーの前半では、沿岸、海の研究に関わる方を対象に行なったアンケートの紹介を頂きました。気候変動を踏まえた沿岸分野で研究すべき課題について、回答者の属性(研究分野、研究歴、所属学会など)に基づき分析した結果の説明があり、「気温・海水温」、「生物多様性の減少」などが関心事であること、自然現象や人間活動への影響に関する課題解決の優先度が高く、緩和・適応策は低かったことなどの紹介がありました。続いて、日本沿岸の浅海生態系(海草藻場、海藻藻場、マングローブ、干潟)の年間二酸化炭素吸収量を推計した研究の紹介を頂きました。二酸化炭素が海域に固定される過程、その量の推定方法、現状では132万t-CO2/年を固定していることなどが紹介されました。引き続く質疑応答では活発な意見交換が行われました。
◆ 当日の資料
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