第9回 S-18セミナーを開催しました:気候安全保障の概念とその政策ー適応策としての政策評価の可能性-(開催報告)
S-18研究プロジェクトでは、一般の皆様も交えて広く気候変動問題を考えることを目的にシリーズでS-18セミナーを開催しております。第9回目となる今回は、本プロジェクトのサブテーマ1(1)のメンバーでもある蓮井誠一郎氏 (茨城大学教授)をお招きし、気候安全保障についてお話いただきます。どなたでもお申込みいただけますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。下記、参加申込よりご登録いただくと参加方法(Zoomミーティング)をご案内いたします。
◆ 開催日時
2023年11月6日 (月) 10:30-11:40 (最大延長12:00まで)
◆ タイトル
「気候安全保障の概念とその政策-適応策としての政策評価の可能性-」
◆ 講 師
蓮井 誠一郎氏 (茨城大学人文社会科学部 教授)
◆ 概 要
気候変動を安全保障上の脅威だという気候安全保障(climate security)の考え方は、バイデン政権以降、主要国の外交や国連などの場面で欧米の主導で急速に議論が進展してきました。他方で、気候安全保障政策が体系化されている国はほとんどなく、関連施策が防衛や環境などの政策に散在しています。これらをどのように体系的に評価し、日本の政策群と比較するかは、今後の政策立案にひとつの貢献となり得ます。本セミナーでは、概念説明から主要国の状況と日本の状況とを概説し、評価手法について参加者からのご意見・ご提案を求めます。
◆ 報 告
セミナーでは先ず、「安全と安心」のキーワードの基、政策決定における「安全」と「安心」の2軸の考えが示されました。「安全」は科学的な知見で見極められるのに対して、「安心」は市民の受けとめ方が大きく関係するとの説明がありました。続いて広義の安全保障の考え方、気候安全保障の概念の登場とその変遷が説明されました。様々な安全保障(人間、海洋、エネルギーなど)の基盤になるのが気候安全保障であることが強調されました。講演後は様々な観点より質疑応答が行われました。
◆ 当日の資料
◆ 問合せ先
S-18プロジェクト事務局(茨城大学水戸駅南サテライト)
電話番号:029-297-3152 / E-mail:info[at]s-18ccap.jp ※[at]を@に置き換えてください。