第6回 S-18セミナーを開催しました:気候変動に役立つ生態系管理 ー印旛沼流域での試みー(開催報告)

 S-18研究プロジェクトでは、一般の皆様も交えて広く気候変動問題を考えることを目的にシリーズでS-18セミナーを開催しております。第6回目となる今回は、国立環境研究所の西廣淳氏をお招きし、環境研究総合推進費2-2001「気候変動に対応した持続的な流域生態系管理に関する研究」の中で実施している取り組みについて、ご紹介いただきます。どなたでもご参加いただけますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。下記、参加申し込みよりご登録いただくと参加方法(Zoomミーティング)をご案内いたします。

◆ 開催日時
2022年11月14日 (月) 10:30-11:40 (最大延長12:00まで)

◆ タイトル
「気候変動適応に役立つ生態系管理ー印旛沼流域での試みー

◆ 講  師
 西廣 淳氏(国立環境研究所 気候変動適応センター)

◆ 概  要
 環境研究総合推進費2-2001「気候変動に対応した持続的な流域生態系管理に関する研究」では、印旛沼流域(千葉県)を対象に、地域の方々や自治体と連携し、流域内の湿地、草原、樹林などの自然環境を防災・水質管理・生物多様性保全等に役立つ形で活用する取組みを進めています。本セミナーでは現場における実践と研究についてご紹介します。

◆ 問合せ先
 S-18プロジェクト事務局(茨城大学水戸駅南サテライト)
 電話番号:029-297-3152 / E-mail:info[at]s-18ccap.jp ※[at]を@に置き換えてください。

◆ 報  告
 本セミナーでは、先ず千葉県印旛沼で行われている谷津の再生・管理についてご紹介頂きました。
印旛沼上流域の谷津にある耕作放棄地を農業用水路から導水し、湿地化したプロジェクトの説明があり、治水、水質、生物多様性などの観点で期待される効果が観測・試験結果から示されました。後半では、生態系管理を活かしたEcosystem-based Adaptationを社会実装するための課題、解決に向けての提案や私的な便益と公的な便益を調和させていくための取り組みについての事例紹介、地域気候変動適応センターへの期待についてお話がありました。質疑応答は活発に行われ、この話題への関心の高さをうかがえるセミナーとなりました。

◆ 当日の資料